韓国旅行が史上空前のブームを迎えています。2026年1〜5月だけで訪韓外国人観光客は871万人、前年比21%増。ただ、数字よりも面白いのは「遊び方」の変化です。景福宮や南山はもちろん健在ですが、いまの旅行者のソウルは、オリーブヤングの棚の前とフォトブースの中、そして東大門のビーズ屋さんで完成します。2026年の韓国旅行トレンド5つを、それぞれのガイドと一緒にまとめました。

数字で見る、史上最多の訪韓時代
記録が次々と塗り替えられています。2026年3月はひと月だけで206万人が韓国を訪れて月間史上最多を更新し、第1四半期の476万人も四半期として過去最多でした。1〜5月の累計は871万6,791人で、前年より21%多い数字です。2025年の年間約1,870万〜1,894万人に続き、今年は2,000万人突破が国家目標になっています。
増えているのは数字だけではありません。中国・日本・台湾に加えて欧州や米州まで国籍の幅が広がり、Kカルチャーを入口に韓国へ来た旅行者たちは、名所観光ではなく「韓国人の日常を体験する」方向へ動いています。その証拠が、次の5つのトレンドです。
トレンド1. オリーブヤング:訪韓客の80%が通る必須コース
いまやオリーブヤングは、観光コースと呼んでも違和感がありません。訪韓観光客の80%が立ち寄るとされ、明洞(ミョンドン)の旗艦店は外国人売上が店舗全体の4分の1を超えます。数百のKビューティーブランドをテスターで比べて、店内でそのまま税金還付(タックスリファンド)まで受けられる動線が強みです。棚のランキングをたどる買い方から還付のコツまではオリーブヤング買い物ガイドにまとめました。

トレンド2. ダイソー:5,000ウォンのお土産倉庫
日本でも身近なダイソーが、ソウルでは旅行者の「お土産倉庫」になっています。明洞のダイソーはお客の半分以上が外国人。ほとんどが5,000ウォン以下の均一価格で品質が値段を上回るので、マスクパックやセラムをお土産用に数十個単位で買い込むまとめ買いの聖地になりました。シーズンコーナーで「ワップボル」のような流行のおもちゃに出会えるのはおまけの楽しみです。フロア別の攻略法はダイソー買い物ガイドでどうぞ。
トレンド3. パーソナルカラー診断:弘大に月1,000人が集まる体験
顔の下に色とりどりの布を当てて似合う色を見つけてくれるパーソナルカラー診断は、弘大(ホンデ)のある店だけで外国人が月1,000人訪れるほどの代表体験になりました。結果カードを持ってオリーブヤングで自分のトーンのコスメを選ぶ、という後続コースまでがワンセットです。予約方法と結果の活用法はパーソナルカラー診断ガイドに詰め込みました。

トレンド4. 人生4カット:利用65%増の「4カット文化」
セルフ写真館の外国人利用は前年比65%増と急増しました。カラオケ(+18%)やネットカフェ(+36%)と並んで、韓国人の日常をそのまま体験する流れの先頭走者です。日本のプリクラと似ているようで、ナチュラルな写りとシンプルなフレームが持ち味。弘大や聖水(ソンス)の路地にはブランドごとのブースが立ち並び、QRコードで写真データや動画まで持ち帰れます。きれいに写るコツと人気スポットは人生4カット フォトブースガイドにまとめました。

トレンド5. ボールペンデコ:東大門で作る自分だけのお土産
ボールペンをビーズやチャームで飾る「ボールペンデコ」、韓国語で言う「ボルック(볼꾸)」は、韓国のデコ文化の最新流行です。東大門(トンデムン)総合市場のパーツ問屋街でビーズやチャームをひと粒ずつ選び、その場で組み立てるスタイルで、平日でも大にぎわい。軽くて割れない、世界にひとつだけのお土産が数千ウォンで完成します。材料選びの公式は東大門ボールペンデコガイドを参考にしてください。
トレンドフルコース:1日で全部回る方法
この5つは、1日の動線にきれいにまとまります。午前は弘大でパーソナルカラー診断、昼は明洞に移動してオリーブヤングとダイソーでショッピング、午後は東大門でボールペンデコ、夜は弘大に戻って新しいトーンのメイクで人生4カット。地下鉄で数駅の距離なので実際に回れるコースで、この1日がいまのソウル旅行の縮図です。
景福宮や北村(プクチョン)、広蔵市場のようなクラシックコースと組み合わせたいならソウル4泊5日モデルコースを骨組みに使い、釜山・済州は釜山2泊3日、済州3泊4日の旅程にトレンドを乗せれば大丈夫です。
この5つのトレンドが物語ること
5つのトレンドの共通点は、名所ではなく「日常」だということです。オリーブヤングの棚もダイソーのレジもフォトブースの中も、もともとは韓国人の生活空間でしたが、その生活そのものがコンテンツになりました。KドラマやK-POPで韓国の日常をすでに見てきた旅行者が、今度はその場面の中へ自分で入ってみているわけです。だからこのコースは、ガイドブックの名所より長く記憶に残ります。自分で組み立てたボールペンと自分のトーンのリップは、帰国してからも毎日使うものだからです。
出発前チェック3点
第一に、予約が必要なのはパーソナルカラー診断だけです。ほかは歩いて入ればOK。第二に、ショッピングの税金還付のためにパスポートを常に持ち歩きましょう。第三に、この記事の数値は2026年半ば時点のものなので、細かい条件は訪問のタイミングで一度確認しておくと安心です。
ひと目でわかるまとめ
- 規模: 1〜5月の訪韓871万人(+21%)、3月206万人で月間史上最多、目標2,000万人
- ショッピング: オリーブヤング(訪韓客80%)とダイソー(外国人が半数)のKビューティーまとめ買い
- 体験: パーソナルカラー(弘大で月1,000人)・人生4カット(+65%)・ボールペンデコ(東大門)
- コース: 弘大で診断 → 明洞で買い物 → 東大門でデコ → 弘大で4カット、1日で完成
- 拡張: ソウルの旅程ガイドにトレンドを乗せる。釜山・済州も同じ公式
旅程はこう作りましょう
Tripop(トリポップ)に「ソウル4泊5日、オリーブヤングとパーソナルカラー、人生4カットを入れて作って」と一行入力すれば、トレンドコースが動線に合わせて配置されます。ショッピングや体験の出費は外貨の家計簿に為替まで反映して整理され、保存した旅程はオフラインでも開けるので、地下鉄の中でも安心です。
画像: Pexels (Saksham Vikram:明洞の夜景、Alexey Demidov:写真ストリップ、Pixabay:カラースウォッチ、PinkWitch:Kビューティー)、Pexels License.