いまソウルでいちばんアツい手作り遊びをひとつ挙げるなら、ボルクク、つまりボールペンデコです。透明なボールペンの軸にビーズやチャームを通して自分だけの一本を作る遊びで、その聖地である東大門総合市場の副資材フロアは平日でも人であふれています。初めて行く人を基準に、どこで何を買ってどう作るのかをまとめました。

ボルクク、なぜ急に流行っているのか
韓国にはデコ文化の系譜があります。手帳をデコる「タック(다꾸)」、バッグにキーホルダーを付ける「ペック(백꾸)」、スニーカーを飾る「シンク(신꾸)」。ボルクク(볼꾸)はその最新バージョンです。ボールペンという小さくて実用的な物に自分の好みを凝縮する遊びなので始めるハードルが低く、完成品を毎日使えるのが魅力です。
Z世代の女性たちの間で始まった流行は、いまや小学生や保護者、そして旅行者にまで広がりました。完成したボールペンをSNSに上げる文化が流行を押し上げ、材料の聖地である東大門の副資材市場は、週末はもちろん平日でも人が押し寄せる場所になっています。
聖地は東大門総合市場の副資材フロア
ボルククの本拠地は東大門総合市場です。生地とアクセサリー副資材の卸の聖地で、ビーズ・チャーム・リボン・金具を売る店がワンフロアをぎっしり埋めています。町の文具店とは品揃えの次元が違い、卸価格なので値段も良心的です。
地下鉄1号線または4号線の東大門駅から歩いて行けます。建物に入るとまず生地の区画が目に入りますが、慌てずにアクセサリー副資材のフロアを探して上がれば、ビーズの海が広がります。

準備するものと材料選び
基本の構成はシンプルです。芯の入った透明なボールペンの軸が1本、あとはデコるためのビーズとチャーム。軸は副資材フロアや近くの文具売り場で手に入り、残りは好みの領域です。
選び方のコツがいくつかあります。まず、色のパレットを2〜3色に絞ってから始めると仕上がりがまとまります。大きめのポイントチャーム1つを小さなビーズで引き立てる構成なら失敗が少なめです。そしてパーツはバラ売りで買えるので、欲張らずにまずは1本分だけ選んでみてください。どうせまた来ることになりますから。
作り方:30分あれば完成
- ボールペンの軸から芯を抜きます。
- 選んだビーズとチャームを順番に通します。並べ替えながらバランスを取るのが楽しさの半分です。
- 芯を戻し、先端の金具を締めます。
- 振ってみて、緩んでいたら金具をもう一度確認します。
組み立てが難しく感じたら、手伝ってくれる店やワンデークラスを開く工房もあるので、周りを見回してみましょう。目で見て選ぶ方式なので韓国語がわからなくても支障はなく、価格は電卓で見せてくれる店主が多いです。

予算の感覚
ボルククの良いところは、予算が柔軟なことです。基本のボールペン軸とビーズ数種類なら気軽な値段で始められ、金属チャームや特殊なパーツを足すほど上がっていきます。旅のお土産という基準なら、何本作っても財布への痛みは軽い水準なので、友達へのプレゼント用に何本も作る旅行者も多いです。小銭を持って行くと、バラ買いの支払いがスムーズに進みます。
こう組み合わせれば一日が完成
東大門はボルククだけして帰るにはもったいないエリアです。副資材フロアで材料を選んで近くで組み立てたら、東大門デザインプラザ(DDP)の方へ歩いて夜景を眺めるコースが自然です。夜は広蔵(クァンジャン)市場に移動して、ピンデトク(緑豆チヂミ)と麻薬キンパで締めれば、ソウルの一日がぎっしり詰まります。
市内のほかのトレンドと組み合わせるのもおすすめです。午前は明洞(ミョンドン)でオリーブヤングショッピング、午後は東大門でボルクク、夜は弘大(ホンデ)へ移動して人生4カットまで撮れば、いまどきのソウルトレンド3点セットが一日で完結します。
ビーズとパーツの卸問屋がフロアいっぱいに連なるボルククの聖地。バラ売りで買えるので、色のパレットを決めて1本分だけ選んでみよう。平日の午前がいちばんゆったり。
詳しく見るパーツを選ぶ目:失敗しない組み合わせの公式
陳列棚の前で固まってしまう初心者のための公式があります。第一に、メインのチャームは1つ、サブのビーズは2〜3種類。主役がふたりいると散らかって見えます。第二に、金属のトーンを統一すること。ゴールドならゴールド、シルバーならシルバーで金具を揃えると完成度がぐっと上がります。第三に、透明・半透明のビーズを間に挟むと色が呼吸します。最後に、ボールペンは結局のところ握る物だということ。グリップ部分には太いパーツを避けると、書くときに快適です。
選んでいるうちに欲が出ますが、1本分の量は思ったより少ないもの。余ったパーツはどうせキーホルダーやスマホストラップに発展していくので、最初から2つ目のプロジェクトを見込んでおくのも手です。
ひとりでもふたりでも、静かに没頭できる時間
ボルククの意外な魅力は没入感です。パーツを選び、並びを入れ替えているうちに時間が消えていきます。ひとり旅なら市場の喧騒の中でむしろ瞑想のような時間になり、カップルや友達同士なら、お互いのボールペンを作って交換するコースが人気です。相手が選んだパーツに好みがにじみ出るのが、この遊びの隠れた楽しさです。
荷物の心配がいらないお土産
完成したボールペンは軽くて割れず、平たいポーチに何本でも収まります。液体でもないので機内持ち込みの心配もありません。何より世界に一本だけの物なので、旅から帰って机の上で毎日使うたびにソウルを思い出す、そんなお土産になります。

市場のマナーをひとさじ
副資材フロアは観光地である前に、商人たちの仕事場です。陳列されたパーツをかき混ぜない、触った物は元の場所に戻すのが基本。卸のお客さんの対応中は少し待ってから声をかけ、売り場の写真を撮るときはひと言断りを入れると、空気がぐっと柔らかくなります。こうした小さな礼儀は、値段のやり取りでもちゃんと返ってきます。
ひと目でわかるまとめ
- 何を: ボールペンの軸にビーズとチャームを通して自分だけの一本を作る(ボルクク)
- どこで: 東大門総合市場の副資材フロア、東大門駅(1・4号線)から徒歩
- いつ: 平日の午前がゆったり、夜の訪問は避ける
- 費用: バラ売りなので気軽な水準から、予算は先に決めておく
- 準備: 小銭、色のパレットを事前にイメージしておく
- 組み合わせ: 午前は明洞で買い物、午後はボルクク、夜はDDPの夜景と広蔵市場
ソウルの旅程にはこう組み込む
ボルククは半日あれば十分な体験なので、日程の合間に挟みやすいのが利点です。Tripop(トリポップ)に「ソウル4泊5日、東大門のボールペンデコ体験を入れて作って」と入力すれば、AIが東大門・明洞・弘大の動線をまとめて組んでくれます。材料費の支出は外貨の家計簿に為替を反映して記録され、保存した旅程は市場の地下など電波の弱い場所でもオフラインで開けます。ソウル全体のコースはソウル4泊5日の旅程を参考にしてください。
画像: Pexels (Lisett Kruusimäe:ビーズとチャーム・組み立てる手元、Magda Ehlers:クラフト用ビーズ、Alexey Demidov:色別のビーズ)、Pexels License.